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映画 | 2006/03/23(木) 01:19
『真夜中のカーボーイ』(69年 米)

製作:ジェローム・ヘルマン
監督:ジョン・シュレシンジャー
脚本:ウォルド・ソルト
撮影:アダム・ホレンダー
音楽:ジョン・バリー

出演:ダスティン・ホフマン
    ジョン・ボイト
    ブレンダ・バッカロ

ニューシネマの名作として現在においても名高い『真夜中のカーボーイ』。今日はこの映画を紹介しよう。

ダスティン・ホフマンは素晴らしい熱演。『卒業』とは180℃異なった役柄に大胆にチャレンジし、アカデミー賞にもノミネート。既に名優の兆しが。ジョン・ボイトもややダスティン・ホフマンに食われてる感があるが、こちらも良い“受身”の演技をしている。
 
肺を病み、片足が不自由な下流階級の男ラッツオ(ダスティン・ホフマン)と、テキサスから夢を求めてきたセックスアピールに秀でているジョー(ジョン・ボイト)。本作ではこの2人の奇妙な友情が描かれるのだが、この両者の関係はホモセクシャルの要素を感じさせる。そう、極めて同性愛的。

 都会の孤独がそうさせたのだろうか。カーボーイが「男根主義」をこの上なく象徴しているなら、アメリカンドリームを目指して上京して来たジョーは正に適役。現代のニューヨークに突如降り立ったカーボーイであるだろう。
 
それに対し、ラッツオは弱者の象徴。周囲から「ネズ公」と呼ばれるのも当然。ネズミの如く、社会の底辺をはって進む様な人間なのだ。

 その全く正反対の2人関係が何故、同性愛風に感じられるのだろう。恐らく、社会の孤独がそうさせたのだ。

ジョーははるばる田舎から上京してきたものの、上流階級の女性には全く相手にされず、寄ってくるのはラッツオの様な詐欺師か、同性愛者。
日々を追うごとに夢見た理想と現実がかけ離れていく・・・・。

正常な恋愛感情さえも屈折させる澱んだ都会。心の行き場は失った男達ならばアウトサイドな恋愛にも手を出しかねないだろう。

だが、私は同性愛について否定している訳ではない。ホモセクシャルやバイセクシャルはその地域に根付いた文化でもあるのだ。だから、一眼に社会の孤独の責任にすることもできないのであるが。


アメリカンドリームを求めて来たカーボーイ。訪れたのは先はゴールドラッシュでもなければ、未知なる大陸でもない。そこに拡がるのは、ロマン思想のかけらもない、夢を喰いつくすブラックホールのみ。ジョーは暗闇の中でネズミに跨り、彷徨うカーボーイなのだ。『真夜中のカーボーイ』というタイトルは絶好のネーミングであると言えるだろう。

 ニューシネマだけあって、撮影手法も今観ても斬新である。本作と同時代に生きた人にとっては、かなり衝撃だったはずだ。

60年代後半という時代を意識してか、時折挿入されるジョーのフラッシュバックのシーンはサイケデリックな雰囲気を匂わせる。又、ファストカッティングを多用した編集が不安や焦燥感を煽るのに成功している。

 今年のアカデミー賞を賑わせ、監督賞を受賞した『ブロークバック・マウンテン』。こちらの映画が扱うテーマも同性愛。だが、『真夜中のカーボーイ』のようにオブラートに包んでおらず、赤裸々にゲイにカップルを主題とした作品である。どちらが秀でているか劣っているかの問いは愚問だ。どちらもタブー視されてきた問題に、切実に向かい合っているのだから。
 
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真夜中のカーボーイ『真夜中のカーボーイ』(まよなかのカーボーイ、''Midnight Cowboy'')は、1969年製作のアメリカ映画。1969年度のアカデミー賞ではアカデミー作品賞|作品賞、アカデミー監督賞|監督賞、脚色賞を受賞した。成人指定映画(:en:X-rated|X-rated)で作品賞
2007/02/18(日) 08:44  映画の缶詰
真夜中のカーボーイ『真夜中のカーボーイ』(まよなかのカーボーイ、''Midnight Cowboy'')は、1969年製作のアメリカ映画。1969年度のアカデミー賞ではアカデミー作品賞|作品賞、アカデミー監督賞|監督賞、脚色賞を受賞した。成人指定映画(:en:X-rated|X-rated)で作品賞
2007/02/21(水) 19:43  映画の缶詰
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アキオ

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*中島卓偉*プロフィール

1978.10.19 / 福岡県出身/ A型

バンド活動を経て、“TAKUI”として1999年ソロデビュー。

抜群の歌唱力と圧倒的なライヴ・パフォーマンス、そして稀代のソングライティング能力には業界内・外からも定評がある。

●最新シングル
『3号線』
発売中!

●デビュー10周年記念アルバム『BEST YOURS』
~TAKUI NAKAJIMA Anniversary 1999-2008~
発売中!!←はじめて卓偉の音楽に触れるひとにオススメ!ぜひ聴いてみて♪

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