映画 |
2006/03/18(土) 04:09
『50回目のファーストキス』を鑑賞。最近はヘヴィな映画が続いていたので、本作の様なコストパフォーマンスのよい映画を観たのは久しぶりだ。
●あらすじ●交通事故にあって以来、短期の記憶しか維持できず、一晩眠ると昨日の出来事はずべて忘れてしまうルーシー。そんな彼女に恋したヘンリーは、毎日彼女にアプローチしてはフラれる日々を繰り返す。しかし、彼女の中に変化が訪れていた。恋はルーシーの病を治すことができるのか
1 “短期記憶障害”映画
ラブコメである。“女にことごとく振り回される男”の観点はスクリューボールコメディ風でもあるが。
ドリューバリモア扮するルーシーは一見、平凡な女の子であるが、実はとんでもなくエキセントリック。数年前の事故が原因で短気の記憶障害を患ってるのだ。
『メメント』のヒット以来、この様な記憶を数分しか保てない人物を扱った映画が増えている傾向にある。邦画では『博士の愛した数式』なども該当するだろう。 本作を観て『メメント』以外に、もう一つ似ている映画を思い出した。
それは『恋はデジャブ』である。ビル・マーレー演ずる天気予報士が同じ一日を何度も繰り返すという一風変わった映画である。 『恋はデジャブ』自体、それ程私は好みではないが、一日を何度も繰り返すという音底のポイントは同じである。本人がそれに気づいているか、否かの違いだ。
2 成功の秘密
2004年、本作は全米で大ヒット収めた映画の一つである。成功の要因はキャストにあると言えるだろう。主演のアダム・サンドラーとドリュー・バリモアのコンビは98年に『ウェディング・シンガー』をスマッシュヒットさせた経歴を持つ。この映画で冴えない歌手とキュートな魅力を放つウェイトレスを演じた二人は正に適役であり、息のぴったり合ったコンビネーションを魅せてくれた。
そして、6年後、再び『ウェディング・シンガー』の二人が共演をする!それを耳にしたなら映画ファンならずとも期待しないわけがない。多くの観客が劇場に足を運んだのである。
3 アキオの理想的ハリウッド映画とは
近年の映画業界において、続編や有名小説の映像化、リメイク等がその多くを占めている。だが、僅かながらも、本作を筆頭にオリジナルのストーリーを採用し、ゼロから製作している映画も幾つか存在するのも確かである。しかも内容も面白く、ヒットしたなら尚更である。
映画がヒットするかはスターの力が大きいので、そこは存分に利用すればいいと思う。ハリウッドには保守的にならずに、どんどん冒険的なストーリーを期待しようではないか。
本作も主演は実績のあるスターを起用しているが、そこに頼りすぎず、あくまでも脚本重視で作られた映画である。スターと物語の非常に理想的な形である。これが私の理想のハリウッド映画である。
「素晴らしい物語を華やかなスターで撮る」。これがハリウッド映画の本来のシステムであると思うのだ。この方法論を忘れなければ大概、映画はヒットを狙えるはずである。私はそう信じている。
後半はやけに久しぶりに熱弁してしまった。まぁたまにはいいでしょう。

●あらすじ●交通事故にあって以来、短期の記憶しか維持できず、一晩眠ると昨日の出来事はずべて忘れてしまうルーシー。そんな彼女に恋したヘンリーは、毎日彼女にアプローチしてはフラれる日々を繰り返す。しかし、彼女の中に変化が訪れていた。恋はルーシーの病を治すことができるのか
1 “短期記憶障害”映画
ラブコメである。“女にことごとく振り回される男”の観点はスクリューボールコメディ風でもあるが。
ドリューバリモア扮するルーシーは一見、平凡な女の子であるが、実はとんでもなくエキセントリック。数年前の事故が原因で短気の記憶障害を患ってるのだ。
『メメント』のヒット以来、この様な記憶を数分しか保てない人物を扱った映画が増えている傾向にある。邦画では『博士の愛した数式』なども該当するだろう。 本作を観て『メメント』以外に、もう一つ似ている映画を思い出した。
それは『恋はデジャブ』である。ビル・マーレー演ずる天気予報士が同じ一日を何度も繰り返すという一風変わった映画である。 『恋はデジャブ』自体、それ程私は好みではないが、一日を何度も繰り返すという音底のポイントは同じである。本人がそれに気づいているか、否かの違いだ。
2 成功の秘密
2004年、本作は全米で大ヒット収めた映画の一つである。成功の要因はキャストにあると言えるだろう。主演のアダム・サンドラーとドリュー・バリモアのコンビは98年に『ウェディング・シンガー』をスマッシュヒットさせた経歴を持つ。この映画で冴えない歌手とキュートな魅力を放つウェイトレスを演じた二人は正に適役であり、息のぴったり合ったコンビネーションを魅せてくれた。
そして、6年後、再び『ウェディング・シンガー』の二人が共演をする!それを耳にしたなら映画ファンならずとも期待しないわけがない。多くの観客が劇場に足を運んだのである。
3 アキオの理想的ハリウッド映画とは
近年の映画業界において、続編や有名小説の映像化、リメイク等がその多くを占めている。だが、僅かながらも、本作を筆頭にオリジナルのストーリーを採用し、ゼロから製作している映画も幾つか存在するのも確かである。しかも内容も面白く、ヒットしたなら尚更である。
映画がヒットするかはスターの力が大きいので、そこは存分に利用すればいいと思う。ハリウッドには保守的にならずに、どんどん冒険的なストーリーを期待しようではないか。
本作も主演は実績のあるスターを起用しているが、そこに頼りすぎず、あくまでも脚本重視で作られた映画である。スターと物語の非常に理想的な形である。これが私の理想のハリウッド映画である。
「素晴らしい物語を華やかなスターで撮る」。これがハリウッド映画の本来のシステムであると思うのだ。この方法論を忘れなければ大概、映画はヒットを狙えるはずである。私はそう信じている。
後半はやけに久しぶりに熱弁してしまった。まぁたまにはいいでしょう。

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物語の設定のハワイの雰囲気や、水族館ではたらくヘンリー、ユリの花が好きなルーシーなど、のんびりした南の島の設定もよかったですね。
2006/03/19(日) 09:24 Swing Life
~引き続きスペースを空けようキャンペーン中~すっごい 興味があったものの見そびれていた作品「50回目のファーストキス」ですが、今まで観てなかったことかなり後悔してしまっ
2006/06/02(金) 10:53 コブタの視線
コメントありがとうございましたm(__)m
「素晴らしい物語を華やかなスターで撮る」
そう、お正月映画で日本を題材にした【SAYURI】なんかも主演はチャン・ツィイーでしたね。
どんなに"日本人を主演に"といっても世界の舞台に立つには名声あるスターが必要であったとおもいます。
逆に、無名の俳優、監督が出演している映画でも素晴らしい作品はありますがそういう作品は逆に後々心に残るものになります。
ハリウッド映画に起用する俳優、これはビジネスの"賭け"ですよね☆
映画は芸術的側面と、ビジネス的側面を持っています。僕にとって、そこが大きな魅力ですね^^
これは 熱弁したくなる作品ですよね!
コブタこの作品惚れ込んでしまいました。
お涙頂戴な設定ではないのに、二人の恋愛始ってから泣きっぱなしでした。
おっしゃる通り、脚本が丁寧にそして緻密に二人の愛を描いているですよね。
普通のラブストーリーは、二人が結ばれて終わりなんですが、この作品はキチンと二人の生涯を描いているところが、深さになっている感じがしました。
同じ一日を繰り返すという設定のラブストーリー あと「タイムアクセル」というのもありますね!
こちらは感動というよりコメディーサスペンスですがけっこう面白いですよ!
記憶障害の主人公の家族のやさしさがひしひしと感じられてボクも泣きそうになりました。あと、海洋学者?が主人公なので、職業モノとしても十分に楽しめますね☆
ちなみに
こちらの記事でチョコっとですが紹介しています!
http://asmallpiggy.blog33.fc2.com/blog-entry-69.html#more
これで ご興味もたれたなら どうぞ(^^)