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今年のアカデミー賞で見事、作品賞をかっさらった『クラッシュ』。ミーハーな私は、急げとばかりに劇場に足を運んだ。

場内はほとんど年配の方ばかり。そして満員の客席!アカデミー賞効果?どちらにしてもどの客も映画に対しての姿勢はストイック。決しておちゃらたムードではなかった。それほどまでに皆、この映画への期待度は高いのだろう。

●あらすじ●クリスマス間近のロサンゼルス。深夜に起きた車の衝突事故を発端として、様々な人々の運命が交錯する。

『CRASH 』2005年 アメリカ 112分

監督・原案: ポール・ハギス
脚本・製作: ポール・ハギス 、 ボビー・モレスコ

出演:サンドラ・ブロック 、ドン・チードル、マット・ディロン
、ジェニファー・エスポジト 、ウィリアム・フィットナー 、ブレンダン・フレイザー


 
月並みな表現であるが、「考えさせられる映画」であった。人種差別をテーマに現代のアメリカを浮き彫りにしている。日本人の私達は普段生活している上において直接的な問題ではないかもしれない。が、他国の文化を知る上では本作は絶好のチャンスである。

 
  とにかくどのキャラクターも個性的でエピソードも面白い。その中でも私が特に感銘を受けたのは・・・

1・マットディロン演じる警官と黒人女性の因果関係。
2・鍵屋を営む黒人男性と、雑貨屋のメキシコ人の店主の衝突。

この二つは予告編でもピックアップされていたシーンだが、どちらも全編における山場かとも思える程、素晴らしい。特に2番のエピソードにおいては、不覚ながら目が潤んでしまった。

その他にも素晴らしいエピソードが豊富である。会話の部分も流暢であり、心を動かされる。とにかく登場人物たちがパズルの様に組み合わさっていく脚本が見事としか言い様がない。
 個人的にはサンドラ・ブロックとブレンダン・フレイザーの物語は薄っぺらいので好まないが。(特にブレンダン・フレイザー!登場しなくても良かったのでは?)
 
 ポール・ハギスと同じく、脚本家出身で成功した映画監督と言えば、タランティーノであろう。脚本家出身の監督は「映画は脚本ありき」という、信念を基に映画を製作してると思われる。これらの監督達に映画界をどんどん活性化して欲しいものだ。


 一見何の関わりもない人物達が、一つのきっかけによって次第に絡み合うストーリーは「群像劇」と呼ばれる映画ジャンルである。この手法は極めて難しいと言えるだろう。なぜならば、複数存在する登場人物の中でスポットを一人に当て過ぎては、他の人物の描写が希薄になってしまう。またそれらを一つの線に紡ぎ出してゆく高水準な脚本が必要である。

 『ショートカッツ』のロバート・アルトマンが、本作を監督していたら徹底的に皮肉って人種差別を描いていただろう。
 また、『マグノリア』のポール・トーマス・アンダーソンなら、今度は何を降らせてくれたのだろうか。
 しかし『クラッシュ』のポール・ハギスは何のギミックも用いず本作を重厚な人間ドラマに仕上げたのだ・・・。

 ポール・ハギスは今回が初監督作品である。そのキャリアから、上記の二人の名監督の様な“色”は持ち合わせてい無いかもしれない。
 が、難しいテーマに真っ向から勝負し、その結果素晴らしいヒューマンドラマを作り上げた。第一回監督作品なので監督の個性が未だ見えてこないが、確かな腕を持っていることが証明されたのだ。

  
 鑑賞後、良作とめぐり合えたので、これ以上ない満足気な気分に浸っていた私。だが、どことなく胸の中でわだかまりが残っていた。

 それは不条理な世界に対する行き場の無い怒りなのか。日本というアメリカ程、差別の無い島国に生きる自分の安堵感への虚しさだろうか。

 心にどこかぽっかり穴があいていた。何故だろう、素晴らしい映画だったのに。

 その反動からか、不意にある人を傷つけてしまった。まさに私の私生活も“クラッシュ”した訳である。ごめんなさい。

 実生活にまで影響を与えてしまった本作『クラッシュ』。冒頭でも書いたが「考えさせられる映画」だ。もう一度言っておこうか。

「考えさせられる映画だ」と。

 
 
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前々からとっても気になっていた 「クラッシュ」やっとみてきました!ロサンゼルスに住む 階級も民族も様々な人物たちによる群像劇なんです。クラッシュというタイトルからもわ
2006/03/13(月) 10:17  コブタの視線
コメント

アオキさんこんにちは

コブタもクラッシュみました。
みた直後というより みたあと 色々観た方と話をしているうちにジワジワ 良さを再認識できていくという そんな作品でしたよね!
ブレンダン・フレイザー最後までギャグなしで真面目!!というところは衝撃でしたが この物語の中でもっとも始まりと終わりで 悩み葛藤もすくなく、変化のない人なんですよね、、そこで 薄くなってしまった気もします。

群像劇として 人の絡みが一番すばらしいのは 「ショートカット」素晴しかったかなと思います。
でも DVD発売されてないのよね、、それがちょっと残念なコブタでした。
2006/03/13(月) 10:27 コブタです URL [編集]

コブタさんコメントありがとうございますっ!!この群像劇と呼ばれるジャンルは登場人物が多いので、人物の顔と名前を一致させるのが大変です(ΘoΘ;) でも『クラッシュ』はもう一度観てみたいですね。見終わった直後のあの中性的な気分にもう一度酔いしれたいです~
2006/03/14(火) 11:19 アキオ URL [編集]

TB&コメントありがとうございました!

こんばんわ!
素晴らしい作品でしたね。今、日本で一番誰もが観たいと思う作品ではないでしょうか?それくらいの価値のある作品だったと思います。
ハギス監督は、初監督ながらにこの手腕はすごいですねえ・・・。脚本も書けちゃうし。
これからが楽しみな監督さんです♪
2006/03/16(木) 23:37 睦月 URL [編集]

コメントありがとうございます!

「今、全人類にお薦めしたい映画は?」と聞かれたら、私は『クラッシュ』!と即答します!それくらいの勢いです^^DVDのリリースが楽しみです!

2006/03/18(土) 04:17 アキオ URL [編集]







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プロフィール
 

アキオ

Author:アキオ
びびっ!とキタものを Vivid(鮮やかに) 紹介していきます☆★


*中島卓偉*プロフィール

1978.10.19 / 福岡県出身/ A型

バンド活動を経て、“TAKUI”として1999年ソロデビュー。

抜群の歌唱力と圧倒的なライヴ・パフォーマンス、そして稀代のソングライティング能力には業界内・外からも定評がある。

●最新シングル
『3号線』
発売中!

●デビュー10周年記念アルバム『BEST YOURS』
~TAKUI NAKAJIMA Anniversary 1999-2008~
発売中!!←はじめて卓偉の音楽に触れるひとにオススメ!ぜひ聴いてみて♪

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