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映画 | 2007/05/30(水) 03:42
『バベル』

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監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演:ブラッド・ピット,ケイト・ブランシェット,ガエル・ガルシア・ベルナル,役所広司,菊地凛子,アドリアナ・バラーザ,エル・ファニング,二階堂智
製作年・国:2006/米


モロッコを旅行中のアメリカ人夫婦のリチャードとスーザンが、突然何者かによって銃撃を受け、
妻が負傷するという事件が起こる。
同じころ、東京に住む聴覚に障害を持った女子高生のチエコは、満たされない日々にいら立ちを
感じながら、孤独な日々を過ごしていた……


●ポイント1『映画らしい映画』

映画がもつ魅力を最大限に発揮した作品だと感じた。そもそも映画とは音楽や詩など他の芸術ジャンルと違い、異国の文化を最も感じられる芸術でありメディアだ。例えば音楽でもレコードショップのワールドミュージックコーナーに行けばブラジルの音楽などいくらでも異国の音楽に触れることができる。だが、聴覚から得ることのできる情報には限度がある。

映画はどうだろうか、確かにフィールドワークや観光には到底適わないが、他の芸術に比べて視覚情報があるので最も文化を知ることが可能だ。ドキュメンタリー映画などはまさに適材。

「映画は文化の窓」と京都シネマの神谷代表が言っておられたが、まさにそうだと感じる。映画を観ることで約二時間、国の習慣・文化を学ぶことができ、有意義なトリップが楽しめるのだ。

この『バベル』はそういった映画だ。モロッコ、メキシコ、日本この三カ国の文化、風俗を知ることができる。もちろん映画ならではのエンターテイメント性と社会問題も巧みに盛り込んでいる。「日本編の描き方が粗暴すぎる」などの意見もあるが、一人のある外国人監督が見た日本の風俗、という前提をここは尊重すべきだろう。


●ポイント2 『神』
映画は時間軸と空間を『21g』、『パルプフィクション』よろしくバラバラにしており、空間と時間を自由自在に操ったアプローチをしている。この演出からは監督=神、という映画批評では常套句になっている定義を思い起こさせる。これは『バベル』の神話にもある通り、神の役目を監督が代理していることを表現しているのだろうか?

●ポイント3『役者』
そういった神によって翻弄される人々が各国からのプロフェッショナルによって演じられるのだが、どの役者もこの上なく魅力的な演技をしていた。ブラッド・ピットもキャリア最高峰とも言える演技を披露。未だに彼のことを顔だけ「エドウィン」だとか、二枚目俳優だとかのイメージを持っている観客は本作鑑賞後、自分の誤った認識に対して恥を知るだろう。

さらに菊池凛子のエロティックかつアバンギャルドな演技は実にエモーショナル、この役に懸ける熱意はスクリーンからひしひしと伝わった。他の国のエピソードと直接的には関係のない日本編が観客にインパクトを強く残せた功績は誰でもない、彼女のおかげだ。

●ポイント4『映画に込められたメッセージ』

モロッコ、メキシコ、日本の三カ国で起こるカタストロフィ・・・。そこに込められたメッセージはコミュニケーションの乖離。これが映画の大きなテーマになっている。

人々は国籍の違いや能力の違い、心のすれ違い・・・など様々な差異によってコミュニケーションの断絶を強いられる。(日本編では聾唖の障害者への差別が中心になって描かれている)

「なぜ解り合えないのか」。この映画の登場人物たちはみなそう感じており、苦悩し、何かを失う。

だが、その問いに対する答は1人で導きだせない、他者とフェイストゥフェイスでぶつかり合いながら探し出す過程が、それぞれのエピソードで紡がれていた。その経緯がもどかしく滑稽かもしれないが、どれも人間臭く、愛おしい姿ばかりだった。

「届け、心」 この映画のキャッチコピーが儚くも美しい。


びびっと☆評価 ★★★★☆ 坂本龍一教授の音楽ももちろん美しかった。



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バベルバベル 2006年監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ出演:ブラッド・ピット(リチャード役)、ケイト・ブランシェット(スーザン役)、役所広司(チエコの父役、菊池凛子(チエコ役)、二階堂智(刑事役) 《Babelは聖書の地名シナルの古都》 ...(続きを
2007/06/23(土) 05:47  菊池 凛子 画像 「凛子クラブZ」
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アキオ

Author:アキオ
びびっ!とキタものを Vivid(鮮やかに) 紹介していきます☆★


*中島卓偉*プロフィール

1978.10.19 / 福岡県出身/ A型

バンド活動を経て、“TAKUI”として1999年ソロデビュー。

抜群の歌唱力と圧倒的なライヴ・パフォーマンス、そして稀代のソングライティング能力には業界内・外からも定評がある。

●最新シングル
『3号線』
発売中!

●デビュー10周年記念アルバム『BEST YOURS』
~TAKUI NAKAJIMA Anniversary 1999-2008~
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