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映画 | 2006/10/17(火) 04:17
ついに『ブラックダリア』を観てきた!公開前から過度の期待を寄せすぎたのか、正直・・・肩透かしを喰らってしまった。

『ブラック・ダリア』
2006年アメリカ

監督: ブライアン・デ・パルマ
 
出演: ジョシュ・ハートネット、アーロン・エッカート、スカーレット・ヨハンソン、ヒラリー・スワンク、ミア・カーシュナー


一番ショックだったのが、デ・パルマらしい映像センスが味わえなかったこと!『スネークアイズ』でも顕著に使用されていた、あの独特の長回しや、分割カットなどが今回全くと言っていいほど無かった。これには消化不良気味・・・。

ヒッチコックの『めまい』へのオマージュであった中盤の落下シーンくらいが“らしさ”だろうか。よくよく考えれば「死んだ女と寝たがっている男の物語」である本作は、限りなく『めまい』のテーマと合致している。極めつけは「マデリン」という“亡霊のような女”の名前でさえも共通しているのだ。と、すればワン・シーンだけではなく、本作品自体がヒッチコックの『めまい』に捧げられているのだろうか?

原作の持つノワールの世界観を考慮し、曇りがかかったセピアカラーを中心にした映像と、所々にノスタルジックなディソルヴやワイプ処理を施したテクニックも教科書通りやりました、という次元に留まっている。
本作、何がダメかと言うと、上手く原作をまとめきれていないので「話がよくわからない」。焦点をブラックダリア事件ではなく、その周囲の人間関係に絞ったのが悪かった。
あまり魅力的でない登場人物がだらだらと錯綜し、個人的な問題を抱えとしている様子は退屈極まりなく、これらのオンパレードである中盤はBGMがララバイとなり観客に睡眠を誘発させるだろう。
デ・パルマはもともと決してストーリーテリングに長けた作家ではない。彼の映画によくある「夢オチ」が正にそうだ。都合が悪くなったら逃げる。その厄介な癖が本作でも性懲りもなくしっかりと現われている。
エルロイの書いたこの「ブラックダリア」の原作はやはりちとデ・パルマには荷が重すぎた。彼自身もよく全体を把握しきれないまま撮影も開始したのではないか。

キャスティングも正直?な感想。スカーレット・ヨハンソンが『LAコンフィデンシャ』でのキム・ベイシンガーが演じたようなファム・ファタールを演じると期待したが、足元にも及ばず、『マッチポイント』で悪女としてスクリーンに現われた方が遥かに妖艶。
いや、しかし『ミリオンダラー・ベイビー』でアカデミー賞を受賞したヒラリー・スワンクの不適応ぶりには敵うまい。こちらは完全にミスキャストだと感じた。だいたい第一の犠牲者であるエリザベスに顔が似ていないし!!ヒラリーは今後どういった路線で行くかは知る由も無いが、オスカー獲ったからといえどキャリアの保証はできないかもしれない・・・。個人的に好みだったのがヒラリー・スワンクの母親役の女優。終盤でのこの女優の狂気じみた演技は、サイコで観ていて気持ちいい。(デ・パルマの演出が下手糞なせいで、安っぽい舞台劇みたいになってしまったのが残念だが)。

とにかく不満だらけの2時間でした。もっと面白くできたのに・・・と思う一方、でもどこかこのコケおどし感がデ・パルマらしいので安心した。やはりデ・パルマに面白さを期待してはいけない。私の様な弱小レヴュワーでも易々と批判できるのが、彼の映画の最大の魅力だと思うからだ。それも何ゆえ私はこの監督の不完全さが好きなのだ。要するにデ・パルマの映画は突っ込んでナンボ、コケにしてナンボ、なのである。

びびっと☆★評価 ★★☆☆☆

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エル・ロイの小説の中で「LAコンフィデンシャル」に並ぶ傑作とされる「ブラック・ダリア」が原作のこの作品をみにいってきました!若い女性が、腰から二つに切断され、内蔵を抜かれ、口は耳まで裂かれ、全裸で発見される
2006/10/18(水) 11:21  コブタの視線
コメント

予告編は最高に格好いいですからね

アキオ さん かなりガッカリしていますね~
それだけ 期待が高かったんでしょうね。

今回は あの緊迫感煽る長回しはみられませんでしたよね。
しかも タイトルにもなっている ブラック・ダリア事件も、犯人はわかったものの「はぁ??」という感じで、解った瞬間の新鮮な驚きとかないんですよね。。
オオブタさんは パンフレットにあった 主な登場人物の相関図みて、そこでもう当ててましたよ。
あと ヒラリー・スワンク演じる令嬢の意図が解らないんですよね、、何がしたいのか、、そして主人公に何を求めていたのか、、色々「??」が多くて「うーん」と思ってしまいました。
でも あの時代っぽい映像は好きだったんですが(^^)
2006/10/18(水) 11:19 コブタです~ URL [編集]

ほんとに意味わかんない映画でしたよね。もっと事件の中心にスポットを当てて描いたら良かったのに。最後の締め方もハリウッドの古典映画らしい演出ですけど、あまりにも唐突すぎて空いた口が塞がりませんでした…。次に期待です。
2006/10/22(日) 04:45 アキオ URL [編集]







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プロフィール
 

アキオ

Author:アキオ
びびっ!とキタものを Vivid(鮮やかに) 紹介していきます☆★


*中島卓偉*プロフィール

1978.10.19 / 福岡県出身/ A型

バンド活動を経て、“TAKUI”として1999年ソロデビュー。

抜群の歌唱力と圧倒的なライヴ・パフォーマンス、そして稀代のソングライティング能力には業界内・外からも定評がある。

●最新シングル
『3号線』
発売中!

●デビュー10周年記念アルバム『BEST YOURS』
~TAKUI NAKAJIMA Anniversary 1999-2008~
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