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『ダ・ヴィンチ・コード』。

ルーヴル美術館で館長のジャック・ソニエールが殺害される事件が起こる。遺体
は奇妙な体勢で横たわり周囲には不可解な暗号らしきものが記されていた。フラ
ンス司法警察のファーシュ警部は宗教象徴学の権威で講演のためパリに滞在して
いたハーバード大学教授ロバート・ラングドンに協力を依頼する。そこへ暗号解
読官ソフィー・ヌヴーが現われ驚きの行動に出るのだった・・・。 (allcinemaより)

今年度最高の超話題作『ダ・ヴィンチ・コード』を観た。結論から言わせてもらうと、十分楽しめたのではないだろうか。カンヌの失笑事件を事前に耳にしていたので、あまり期待していなかったのも一理あるだろうが。私は原作を読んでないので、あの場面が端折られているとか、ケチつけようがない。全体的に展開早いな、という程度であった。

宗映像に関してはルーヴル美術館での撮影が素晴らしい。その他の歴史ある教会でのロケには原作ファンもう唸りをあげたのでは?しかし、残念なことにスクリーンに映し出された名画の数はあまりにも少ない。版権の問題とか色々あると思うのだが、これには残念だった。

レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画については『最後の晩餐』や『モナ・リザ』くらいしか知らなかった。この乏しい知識のためか観る前には少々不安があったが、その心配は無用であった。確かに難解ではあるが、基本となる物語はミステリーなので謎解きを楽しむものだ。絵画の知識は最低限備えていればよし。無理をして画集を買わなくても『パッション』や『最後の誘惑』などキリストの生涯をモチーフにした映画を観ておけば万全である。

ロン・ハワード監督のカメラ・ワーク、演出、豪華俳優陣の演技・・・など、本来なら言及すべき点があるはずなのだが、この映画にはどうもそれが探し出せない。この『ダ・ヴィンチ・コード』という強烈な記号の前には監督や役者の個性など霞んでしまうのだ。有名小説の映画化はこの部分が大きなデメリットとなるだろう。

とは言いつつも、彼らはグッジョブ、即ちいい仕事っぷりであることは確か、回想シーンをセリフだけで片付けようとせず、丁寧に映像で表現するなど実に映画的な視覚表現を怠っていない。『最後の晩餐』の絵をスライドショーにしているシーンもウマイ。絵の中央にいるキリストとその隣にいるマグダラのマリアとされる人物を交差させる形で左右に移動させて観客にわかりやすく教える、この映像テクニックは映画ならでは。序盤でのアナグラムを解析する視覚効果も良かったのだが、こちらは若干消化不良な印象。あまりにラングドン教授の解読が早いので、少しおいてきぼり感をくらった。

その「丁寧な映像表現」がネックとなっている演出もある。容疑者であったラングドン教授一行がロンドンの飛行場で警察隊の待ち伏せをくらったシーンである。窮地におちいったラングドンは宗教学者・リーの機転によって捜査網見事掻い潜れたのだが、その脱出の様子をフラッシュ・バックで表現するカットは不要だと思った。とりわけ大した脱出劇でもないのに、あまりにも説明過剰気味なカットを挿入することははばかげている



他には、セリフの量がハンパではないので頭が多少なりと混乱してしまった。映画は連続的な作品などで止めることはできない。小説なら前のページに戻り理論を立てることが可能なのだが、映画となるとそういうワケにはいかない。瞬時に頭を回転させ、必要な情報をインプットしなければいけない。大げさに言えば、カットの切り替わりごとに頭も切り替えなければいけない。よって観終わった後には頭が疲れる。



サスペンスの盛り上げ方としては可も不可もない、といった具合か。大まかに物語の骨格を取ってみても①殺人事件→②ダイイングメッセージ→③濡れ衣を着せられた主人公の逃避行&ヒロインと共に謎解き→④真犯人の登場→⑤隠された真実と直面・・・と、いたってスタンダードなサスペンスのプロットが浮かび上がる。

恐らくこの原作が世界中の人々から支持を受けたのはこの慣れ親しんだ王道のサスペンスとなる軸に、キリスト教の根幹にふれるテーマを肉つけしたものだと思う。「濡れ衣を着せられた主人公」という設定はいつの時代も観客の興味をそそるのだ。そう考えれば、傾向的な宗教描写に新鮮味を見出せずとも、ミステリーの王道をグングンと突き進むストーリー展開には多少は魅了されることだろう。

宗教的な側面に対しては「フィクションだから」。という安直な言葉で片付けておき、ここではミステリー/サスペンス映画としてのストーリーを楽しむのがベストだろう。

評価 ★★★☆☆ 3点

20060520181454.jpg

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ロン・ハワード監督作品、トム・ハンクス主演の、映画 「ダ・ヴィンチ・コード」を観た。ルーヴル美術館のソニエール館長が異様な死体で発見された。死体の謎とは?暗号の謎とは??命を懸けるほどの“秘密”とは・・?!ハーヴァード大学教授と館長の孫娘でもある暗号解読
2006/06/09(金) 00:34  サナダ虫 ~解体中~
  ダ・ヴィンチ・コード・・・評価 3.5  5→かなり面白いっ  4→面白いっ  3→ふつーかな  2→まぁまぁ  1→イマイチ■STORY■ルーヴル美術館
2006/06/09(金) 08:58  三日月のしっぽ。
本屋では ダヴィンチ・コードの原点 ダヴィンチ・コードの到達点、ダヴィンチ・コードの折り返し地点といった内容の本が並び世界ではこの騒動でお祭り騒ぎ、皆さんはこの小説・
2006/06/11(日) 14:08  コブタの視線
コメント

原作は上下巻とも読んだけど、その時点でこれを映画で観るならば説明的(ウンチク的?)なセリフには絶対に付いてイケそうにないな、おいらのトロけた脳では把握できないなって感じはした。言われていることや基本的な姿勢は70年代から既に言われていることで、特に珍しいことではないんだけど、これが本や映画で全世界的に広まることには意義があるでしょう。
また諸々の教会やらが原作の出版や映画上映に反対しているが、ヴァカかお前らは!?こんなのタダのエンターテイメントだろ!!あ、でもやはり無視できないか。
2006/06/10(土) 20:02 ポキ URL [編集]

こんにちは!
コブタもこの作品 宗教論争はおいといて サスペンスミステリーとして楽しむのが正解だと思います!
それぞれの役者さんも らしさをよくだし良い感じに仕上げていたように思いました。
脚本のせいで やや間抜けな感じになった方が数名いましたが(^^;

逆に 世間がみんな この作品に多くを望みすぎて 評価が悪くなってしまっているノ感じですよね~
まあ 時間にいれるために かなり強引に詰め込んだ感じはありますが これはこれで がんばってますよね、、
2006/06/11(日) 14:15 オオブタ URL [編集]

ポキ>あの膨大な内容を無理やり二時間半に完パケしているので、まじ展開早いっすよ!中国では公開禁止に追いやられたらしいね。日本もそろそろヤバイと思うなら今すぐ劇場に直行だ!!

2006/06/12(月) 02:18 アキオ URL [編集]

オオブタさん>トム・ハンクスもよかったけどオドレイ・トゥトゥがかわいらしくて印象に残りましたね!あとポール・ベタニーも前評判通り、かなりの熱演で、これぞ役者魂と言った感じでしたね。かなりのドMでしたが(笑)

シラスとマヌエルは原作ではもっと深い関係性にあったらしい聞きましたが、映画ではかなり薄っぺらい絆に見えました。やや間抜けですね♪
2006/06/12(月) 02:30 アキオ URL [編集]







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プロフィール
 

アキオ

Author:アキオ
びびっ!とキタものを Vivid(鮮やかに) 紹介していきます☆★


*中島卓偉*プロフィール

1978.10.19 / 福岡県出身/ A型

バンド活動を経て、“TAKUI”として1999年ソロデビュー。

抜群の歌唱力と圧倒的なライヴ・パフォーマンス、そして稀代のソングライティング能力には業界内・外からも定評がある。

●最新シングル
『3号線』
発売中!

●デビュー10周年記念アルバム『BEST YOURS』
~TAKUI NAKAJIMA Anniversary 1999-2008~
発売中!!←はじめて卓偉の音楽に触れるひとにオススメ!ぜひ聴いてみて♪

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