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映画 | 2006/04/25(火) 02:48
『カッコーの巣の上で』(1975年 アメリカ)

【監督】ミロス・フォアマン  【出演】ジャック・ニコルソン、ルイーズ・フレッチャー

●あらすじ●刑務所での労働から逃れるため、狂人を装い精神病院に移されてきたマクマーフィー(ジャック・ニコルソン)。ここでは圧政的な看護婦長が全システムを牛耳り、多くの患者は閉鎖的になっていた。呆れ果てた彼は病院での厳しい管理やルールに反発し、病人達に生きる活力を得ていく。

名作の呼び声が高いこの映画は、噂通り、すさまじいパワーがひしひしと伝わってきた。若い人には『17歳のカルテ』の男性版、といったらわかりやすいだろうか。ジャック・ニコルソンの名演も、これ以降、トリックスターを演じる俳優にとっては一つの到達点になっているはずだ。

ほんとうに素晴らしい映画というものは、受容者に一つの答を与えず、様々な解釈を求めることが可能な作品のことだと思う。押しつけがましい説明に満ち溢れた作品などはもってのほかである。製作者と受け手の理想的な関係・・・この『カッコーの巣の上で』はまさにそんな映画だ。

鑑賞後に深い余韻と大きな衝撃を与えるラストシーン。決してハッピーエンドでもなければ、バッドエンディングでもない。後味が悪くもなければ、さほど良くも無い。こんな絶妙な感想を抱かせられる映画はそうはないだろう。

この映画にはハリウッド映画に頻繁な「勧善懲悪」システムが見当たらない。あらすじを読む限りでは、病棟を支配する婦長が悪の立場に置かれているのだろうと推していたが、そうではなかったようだ。この圧政的な婦長は忠実に職務をまっとうしているだけである。決して患者に虐待を加えることや、過度の無理強いは行なっていないからだ。

ジャック・ニコルソン演じるマクマーフィにも同じことが言える。この男がすべての狂騒を招いたのは事実ではあるが、独裁体制に疑問符を放ったのは功績に値するだろう。しかし、この人物が果たしてヒーローだったのかどうかは疑問である。刑務所の労働を逃れるために精神病を主張してきた様な男なのだから。

この映画の登場人物に正しい者など一人も描かれていない。そして誰も救われない。少なくとも私はそう考えた。この辺りが70年代のアメリカン・ニュー・シネマ的な匂いがして気持ちがいい。


この映画の鑑賞後、ZIGZOの『Butterfly』(シングル『flow』のカップリング曲)というナンバーが突然、頭の中で鳴りはじめた。すぐさま、歌詞カードに目を通すとなんと仰天!まるでこの映画をモチーフにしたかの様な歌詞ではないか。

この歌詞に記される、「言葉を忘れてしまった詩人」とは映画の登場人物である、インディアンの“チーフ”の事なのでは?と推測してみたりした。興味のある人は是非聞くことをお薦めする。

『カッコーの巣の上で』 評価 ★★★★☆ 



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アキオ

Author:アキオ
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*中島卓偉*プロフィール

1978.10.19 / 福岡県出身/ A型

バンド活動を経て、“TAKUI”として1999年ソロデビュー。

抜群の歌唱力と圧倒的なライヴ・パフォーマンス、そして稀代のソングライティング能力には業界内・外からも定評がある。

●最新シングル
『3号線』
発売中!

●デビュー10周年記念アルバム『BEST YOURS』
~TAKUI NAKAJIMA Anniversary 1999-2008~
発売中!!←はじめて卓偉の音楽に触れるひとにオススメ!ぜひ聴いてみて♪

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